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全国でまだ数名しかいないと言われている救急科専門医と放射線科診断専門医をお持ちの美女医、妹尾聡美先生のインタビュー第二弾!
前回は、お仕事をメインにお話を伺いましたが、今回は先生が今後発信していきたい医療の活動とプライベートについて取材しました。
目次
救急放射線科を根付かせることが使命
――今後、妹尾先生がお仕事を通じて、世の中に発信していきたい活動を教えてください。
「昔からある考え方ではありますが、1人で救急科と放射線科の専門医を持っている医師は全国でもまだ少ないです。
私は、上司と共に救急放射線科という専門分野を、より認知されるような活動をしていきたいと思っています」
妹尾先生は、現在、救急科専門医として日々緊急患者様を診られています。その中で、交通事故や工事現場などの不慮の事故による、救急搬送されてくる患者様に対して低侵襲治療を行えるよう日々最新の医療を研究、治療されています。
※低侵襲治療(ていしんしゅうちりょう)とは、患者様の体に負担がかかるような大がかりな手術を、高度な精密機械を使って、体への負担を減らすために行う治療法であり、カテーテルや内視鏡、腹腔鏡などが代表的。
「救急科専門医として、放射線科の知識や技術を専門医レベルで学び、救急放射線科を世の中に根付かせるのが私たちの使命だと思っています」
上司の方と度々海外でも学会発表されている妹尾先生。先生方の活動により、日本の医療技術が更に専門的に世界でも評価されていくであろうと強く確信しました。
忙しい救急医、気になる休日の過ごし方は?
――とってもお忙しそうですが、お休みは取られていますか? 休日はどういった過ごし方をされているんですか?
「専門医試験などがあって、しばらくゆっくり休日が取れていなかったですね……。近々、遅い夏休みをとって、3泊4日で与論島に行くつもりです。
それと、学生時代から音楽をやっているので、休日はblue noteに行って音楽を聞いたりするのが趣味ですね。
他には、着物が好きなので最低でも年に一度は、着る機会をつくるようにしています」
いつしか花嫁修行として広がっているお茶も、元は男性の文化だったと説明してくださった先生。
海外志向になりがちな日本人ですが、先生のように、日本の文化や伝統を正しく理解して、日本人の心を大切に持つ事が大切だと気づかされました。
医療現場では患者様のお気持ちとお体が一番
――本日はとっても素敵な白衣をお持ち頂き、ありがとうございます。実際医療現場で着用されているものなのでしょうか?
「実は、今の病院ではほとんど白衣を着ることがないです。白衣は、ロングコートと言われて、床などに擦ってしまうことがあるので、正直汚いんですよね」
先生が働いている現場のICUなどは、感染症の患者様がいらっしゃるので、医療器具なども絶対に床につかないように配慮され、清潔を保っているそう。
普段はスクラブがメインで、白衣は着てもショート丈のもの。患者様のご家族などとお話をする場合に羽織ることがあるそうです。
(「ご配慮が素晴らしいですねっ」取材班驚き)
――スクラブは何色をお持ちなんですか?
「オリーブカラー、ネイビー、ドラゴンボール色もありますよ(笑)
患者様に嫌味に思われない物を選んでいますね。黒はお葬式を連想させてしまうので白衣の白との組み合わせはやめています」
先生は治療以外にも、患者様の気持ちも考えながら勤務されているんですね。
忙しいからこそ綺麗でいたい!女医が教える健康管理と美容法
忙しい中でも女性らしさを忘れず美容にも気を配っている妹尾先生。多忙な救命救急医の女医さんだからこそ聞きたい美容法も伺ってみました。
――お忙しいそうなのに、本当にお綺麗ですね!お仕事中もきちんとメイクされていらっしゃるんですか?
「当直明けじゃない限り、メイクはするようにしていますね。」
少し照れながら話すとっても可愛い先生。
――忙しい中で、健康管理はどうされているんですか?
「医者はとにかく体力勝負。暇さえあれば、体力をキープするためにランニングをしているの。
それとストレスを溜めないように、食事もお酒も好きなように飲むし食べるようにしてますね」
――特別されている美容って何かありますか?
「日焼け対策は気にしているかも」
と、サングラスと日傘を持参されていた先生。
「自宅では、顔の水分補給としてパックは欠かさないようにしていますね」
(「先生の美の秘訣は、保湿と紫外線対策ですね!」取材班納得)
――働く女性に向けて何かメッセージを頂けますか?
「最近、キャリア女性に未受精卵の凍結を提案しています!」
最近、女性もキャリアを優先させた生き方をしている人も増えているのでどうしても晩婚にならざるを得ない……。すると、年齢的に妊娠が難しくなることも十分に考えられるので、将来の自分への投資という意味で、できれば若いうちに未受精卵をとり、未受精卵の凍結を提案しているとのこと。
先生も働く女性の代表として、現代の働く女性をとっても応援されています。先生の言葉に、スタッフ一同感動! とても励まされました。
母親の背中を見て、夢を叶えた女性医師、妹尾聡美先生。
「最近、本当に“意味のない偶然はない”と思うことがよくあります。今回のインタビューもきっと意味のある偶然ですね。
仕事は大変なときもあるけれど、日本人の心を忘れない生き方をしていきたいと思っています」
そんな言葉を最後に言い残し、濃紺カラーのフェアレディZで颯爽と走り去って行く姿が、先生の生き方を物語っていてとっても素敵でした。
先生の体験による成功例の紹介であり、効果効能を保証するものではありません。

妹尾聡美先生
- プロフィール:
- 和歌山県立医科大学 卒業